2018 皐月賞回顧
レースは序盤から逃げ宣言していたアイトーンとジュンヴァルロに加えて、ジェネラーレウーノが逃げる展開になり、1000m通過が59.2秒と先頭集団はハイペースになりました。しかし後続の各馬はそれほど追おうとせずスローペースになり、集団が大きく分裂し4コーナーでも10馬身近い差がありました。直線では4番手に付けていたエポカドーロと5番手に付けていたサンリヴァルが抜け出し、エポカドーロが勝利しました。3着にはジェネラーレウーノが粘り、人気のステルヴィオは4着、キタノコマンドールは5着と掲示板が精一杯。1番人気のワグネリアンは7着と期待を裏切ってしまいました。
1着のエポカドーロは戸崎騎手の好騎乗が大きな勝因だと思います。後続集団の先頭に立ちつつ、後続を上手く遊ばせながらペースを落としながら4コーナーでは抜群の手応えで抜け出しそのまま勝ち切りました。オルフェーブル産駒は先週ラッキーライラックが負けてしまいましたが、今週は勝ち切りクラシック初制覇となりました。オルフェーブル産駒は勝ち上がり頭数こそ少ないものの、勝ち上がった馬たちが悉く重賞を勝っているのが凄いと思います。しかし、今回の勝ちは展開が向いた感があるので、ダービーで同じ競馬を出来るかは不透明です。戸崎騎手も16年ヴィクトリアマイル以来のGⅠ勝利となりました。年明けの重賞3連勝以降絶不調に陥っていましたがこれを機に抜け出せるでしょうか。
2着のサンリヴァルも非常に惜しい競馬でした。ルーラーシップ産駒は中山2000mで好走している事は予想記事でも述べましたが、見事に馬券内に絡んできました。藤岡佑介騎手の読みも冴えていて好調をキープしているようです。
3着のジェネラーレウーノは逃げた3頭の中で最先着と一旦先頭に立つなど負けたとはいえ1番印象に残った競馬をしていました。京成杯のレベルを疑問視されましたが、その懸念を吹き飛ばしました。レース後の番組で解説者がデビューから心肺機能が優れていると話題になっていたようなので距離が伸びるダービーでもチャンスがあるのではないでしょうか。
4着のステルヴィオは大外を回すのは予想通りでしたが、いかんせん位置が後ろ過ぎました。キタノコマンドールと同じ上がり最速タイの脚を使いましたが、息切れ感があったのでNHKマイルに進むなら本命にしたいと思います。
5着のキタノコマンドールもステルヴィオと同様な印象です。しかしこの馬は賞金的に掲示板を外すとダービーが微妙だったので実りある5着だと思います。しかしミルコ騎手がダービーでこの馬に乗ると断言出来ないので、本番は鞍上次第な馬だと思います。
7着のワグネリアンは全く良いところがありませんでした。自慢の末脚も馬群の中では炸裂しない事が判明したので、本番では外枠で大外ブン回しが勝利の必須条件となった印象です。
今年は有力馬が沈み、かつ近年の皐月賞にはないパターンとなったので世代のレベルが測れなかった印象です。ダービーではダノンプレミアムや毎日杯勝ち馬ブラストワンピース、青葉賞からダービーを狙うオブセッション、更にはタニノフランケルなどと皐月賞未出走馬にも多くの有力候補が居ます。更には桜花賞馬アーモンドアイがダービー出走を検討している情報もあります。現段階は皐月賞未出走組からダービー勝ち馬が出ると、考えが傾きつつあります。どちらにせよダービーまで悩む事になりそうです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
是非コメントやリプライをお待ちしています。