ミタの見たまま

寒いタイトルですが、見てもいいという物好きな方は見てやってください。

2020 オークス回顧

簡単に振り返っていきます。

 

結果は3連単を買い、◎-抜-△で外れでした。

ウインマイティーを買えたところまでは良かったのですが、ウインマリリンが抜けてしまったのは本当に反省点です。

 

 

1 デアリングタクト

とにかく強かったです。パトロールビデオを見ると、スタートから4コーナーまでリアアメリアの川田騎手とサンクテュエールのルメール騎手に挟まれて進路が無くなっていたことに気づきました。特にスタートしてから2コーナーまでは掛かっていたような様子だったので、そこから勝ちに持ち込んだのは馬の力と、それを信じた松山騎手が素晴らしかったです。今回も上がり最速を叩き出し、父が果たせなかったダービー制覇を牝馬のダービーであるオークスで、娘がリベンジしたのはドラマティックでした。秋華賞オークス同様に、ノーザンファーム生産馬からの激しいマークが予想されますが、春のクラシックで戦った馬達とは勝負付けが済んでしまったので、夏の上がり馬にやられるのと、内で詰まるような騎乗ミスでもしない限り3冠は間違えないでしょう。

 

 

2 ウインマリリン

フローラS勝ち馬は近年サトノワルキューレ以外は掲示板内に来てるので、素直に評価すべきでした。スタートを出たなりに先行して逃げるスマイルカナの後ろで脚を溜めて、直線でも最内を突いたのは名手横山典弘騎手の素晴らしい騎乗でした。今回は騎乗停止で乗れなかった武史騎手にも、このような騎乗が出来る騎手になって欲しいです。

 

 

3 ウインマイティー

忘れな草賞勝ち馬でしたが、3着のリリーピュアハートよりも人気を落としていたのはかなり盲点でした。この馬は鞍上が度々変わっていましたが安定した成績を残していたので、印を回しましたが見事に結果で応えてくれました。3着になったのは和田騎手が早めに仕掛けた分ですが、道中の運びは素晴らしく、モズカッチャンで2着になった経験も生かしたこちらも好騎乗でした。ウイン2頭は結果的に差し馬有利のレース展開で馬券内に粘れているのはかなり価値が高く、秋華賞でもスマイルカナが作るペースによってかなり勝負になる2頭だと思うので、楽しみです。

 

 

4着、5着 リアアメリア、マジックキャッスル

POG馬として密かに応援したので、この着順まで来てくれたのは本当に嬉しかったです。リアアメリアもマジックキャッスルも、末脚はメンバー内でも屈指のものを持っていましたが、桜花賞では全く力を出せずに終わってしまい、人気も落としていたので、オークスでの巻き返しは今後のレースに向けて良い材料となりました。リアアメリアはデビュー前から一番期待されており、結果的にノーザンファーム生産馬で最先着出来たので、牧場として打倒デアリングタクトの最右翼となって欲しい一頭だと思います。マジックキャッスルはデビュー戦は福島の1200m戦で、距離もマイルまでと思われていた馬をオークスである程度走れたというのは国枝調教師の手腕も大いに関わっているでしょう。

 

 

9 リリーピュアハート

スタートで躓いたのが最後まで響きました。福永騎手も腹を括って追い込みにかけましたが、上位馬とは力の差を見せつけられました。とはいえ、9着まで来たのは距離適正があると思わせるものでしたので、次走以降の選択は気になります。

 

 

11 デゼル

2番人気でしたが、大きく裏切ってしまいました。スイートピーSの勝ちっぷりはオークスに期待が持てるものでしたが、3戦目でのクラシックは騎手、調教師も言ってるようにかなり厳しかったようです。結果論ですが、去年2着のカレンブーケドールはデビュー戦でダービー2着馬であるダノンキングリーと、差のない競馬をしていたことからも対戦してきた馬のレベルがデゼルとは違いましたね。そして、名門友道厩舎とは言え3歳牝馬で中2週での長距離輸送では辛いものがあったと思います。地元関西での仕切り直しの一戦が試金石となりそうです。

 

 

15 クラヴァシュドール

こちらも3番人気でしたが、デビュー以来初の大敗となってしまいました。デアリングタクトとレシステンシアの好走で忘れていましたが、桜花賞組でデアリングタクトの次だったリアアメリアとマジックキャッスルは桜花賞では全く走れなかったことにより負担も少なく好走できましたが、桜花賞で激走したこの馬にはかなり厳しかったですね。馬体減と軽めの最終追いも結果としてそこに起因しているはずです。デムーロ騎手もNHKマイルカップのラウダシオンと同じく、逃げ馬の後ろに控える競馬をしてこの着順ですから、ある程度は納得していたはずです。陣営のコメントの硬い馬場が合わないというのは、サウジアラビアロイヤルC阪神JFで結果を出していたので意外でした。2歳時から常に全力を出してきた分、これ以上の上積みがあるかは分からないので、早熟馬が多いと揶揄されることもある中内田調教師の手腕が試されそうです。